相良刺繍の絽の帯

相良刺繍の帯を紹介していきたいと思います。

相良刺繍とは

中国三大刺繍の一つです。中国では漢の時代より見られ、
日本でも奈良時代に仏像の羅髪(らほつ＝巻き毛)の部分
に使用されています。

相良刺繍は生地の裏から糸を抜き出して結び玉を作り、
これを連ねて模様を描いていく技法です。

非常に技術と時間を要しますが、とじ糸がなく糸が引っかからないので
そのほかの蘇州、スワトウなどの、どの刺繍よりも丈夫です。

玉のように縫い込むことから別名を玉縫いとも呼ばれています。

光沢はなく蘇州刺繍と同じ糸を使用しているとは思えないほどの
落着き、柔らかさ、上品さは、日本の着物には最高の技法とされています。

刺繍の着物・帯の良さ

刺繍の着物や帯が素晴らしいのは、色彩の強度にあると思います。
同じ図案を染と刺繍で彩色するのとでは、刺繍の方が強い印象を受けます。
もちろんその立体感もあるせいか、やはり豪華さでは刺繍にかないません。

夏大島や薄物についてはこちら！

shino0529.hatenablog.com

まとめ

今回は淡い色合いで刺繍された帯を購入しました。

墨黒のラメ地に淡いいろんな色合いの糸が使われており、

さらに柔らかさが増しているように思います。

ひとつとして同じものがない、一期一会の物が多い中で

とても良い品を手にすることができたと思います。